ゲストの心をグッとつかむ！結婚式の参加型演出の秘策

February 18, 2024

1.はじめに

ゲスト参加型結婚式演出の魅力説明

ゲスト参加型の結婚式演出は、新郎新婦だけでなく、参加するゲスト全員が一体となって楽しむことができるのが最大の魅力です。このタイプの演出は、参列者がただ見ているだけでなく、実際に行動を起こすことで、感情的にも記憶に残りやすい結婚式を演出します。

特に、ゲスト全員が参加する演出は、親族だけでなく友人や職場の人たちが新郎新婦の幸せを共に祝うという結婚式の本質を体現します。また、一緒に活動することでゲスト同士の絆も深まり、新郎新婦とゲスト、そしてゲスト同士のコミュニケーションを促進します。

以下、参加型結婚式演出の魅力を3つにまとめてみました。

記憶に残りやすい: ゲストが体験することで、単なる見物以上の感動と記憶を残します。
一体感を醸成: 全員で祝うことで新郎新婦とゲスト、ゲスト間の一体感を生み出します。
コミュニケーション促進: 共同体験は、新郎新婦とゲスト、またゲスト同士の交流を加速させます。

2.ゲスト参加型の挙式での演出

(1)ウエディングツリー

ウエディングツリーは、ゲスト全員が参加して作り上げる結婚式の演出です。まず、新郎新婦が準備するのは、大きな木の絵や立体的な木のオブジェです。ゲストは、自分が選んだ色のインクで指紋を押し、それが一つ一つの葉っぱになります。

この演出は、ゲストが新郎新婦への祝福を直接表現できるとともに、みんなで一緒に作った作品がその場で形になる、といった楽しさがあります。さらに、完成したウエディングツリーは、新婚家庭のインテリアとしても活用できます。

ただし注意すべきは、インクが服につかないよう配慮することと、指紋アートであることを理解してもらうための説明です。ゲストが何をすればいいのか迷わないよう、分かりやすいガイダンスが必要です。

(2)アッシャー・ブライズメイドの呼びかけで結婚宣誓

アッシャーやブライズメイドからの呼びかけで行う結婚宣誓は、ゲストが挙式に深く参加し、新郎新婦の決意を一緒に盛り上げる参加型の演出です。この演出は、アッシャーやブライズメイドがゲストに対し、新郎新婦へのエールや祝福の言葉を一緒に発声するよう促します。

具体的には、アッシャーやブライズメイドが「私たちは、新郎新婦を全力でサポートし、これからの新しい生活を応援します。皆さんも一緒に誓いの言葉を言ってください。」といった形で呼びかけます。そして、ゲスト全員が一斉に誓いの言葉を発声するという流れです。

この演出は、ゲスト全員が新郎新婦の新生活を祝い、支えるという一体感を生むことができます。また、新郎新婦からすれば、大切な人たちから直接祝福を受ける温かさを感じることができます。

(3)お菓子トス

結婚式の挙式の後に行われる、楽しみにしているゲスト参加型の演出の一つが「お菓子トス」です。新郎新婦が登場する際に、待ち構えるゲストたちに向けて、お菓子を投げるというものです。ここで用いられるお菓子は、甘い未来を願う意味合いを込めて、チョコレートやマシュマロなどが一般的です。

また、お菓子トスをより楽しむためには、カラフルな包装紙で包んだお菓子を使うと、華やかさが増します。そして、一緒に花びらも投げると、より一層華やかな演出になります。

注意点としては、お菓子を投げる際は力加減に気をつけ、ゲストに怪我をさせないよう配慮してください。また、披露宴会場やホテルのルールによりお菓子トスが認められていない場合もありますので、事前に確認しましょう。

(4)ブーケプルズ

ブーケプルズは、伝統的なブーケトスに一工夫加えた参加型の演出です。

通常のブーケトスは、新婦が後ろ向きにブーケを投げ、それを女性ゲストがキャッチするというものですが、ブーケプルズはそれにリボンを組み合わせた演出です。

具体的な進行は以下の通りです。

新婦が持つブーケに、ゲストの人数分のリボンをつけます。ただし、そのうち1本だけ他とは異なる色や模様のリボンを混ぜます。
新婦がブーケを持ち、ゲスト全員にリボンの端を握らせます。
新婦が「いざ、スタート！」の掛け声と共にリボンを引くと、ブーケとつながっている1本のリボン以外はすべて抜け落ちます。
最後に残った1本のリボンを引いていたゲストが、次に結婚するとされます。

これにより、全てのゲストが楽しみながら参加でき、大いに盛り上がること間違いなしの演出となります。

(5)リングリレー

リングリレーは、結婚式で新郎新婦の絆を象徴するリングを、ゲスト一人一人が手渡すという参加型の演出です。まず、新郎新婦が最初のゲストにリングを託します。次にそのゲストが隣の人にリングを渡し、この動作が全員に伝わる形でリレーが進行します。最終的にリングは新郎新婦の元に戻り、絆が深まったことを象徴的に表現します。

この演出は、参加者全員が新郎新婦の幸せを共有する特別な瞬間を演出します。ただし、リングは小さく、失くさないよう注意が必要です。また、人数が多い場合は時間もかかるため、スムーズに進行させるコツが重要になります。

3.ゲスト参加型の披露宴での演出

(1)ウエディングケーキのデコレーション

ウエディングケーキのデコレーションは、ゲスト参加型の披露宴演出の一つとして非常に人気です。この演出は、ゲスト全員がウエディングケーキに自由な形で飾り付けを行うというもので、記念撮影にもぴったりです。

具体的な進行方法は、まず新郎新婦がケーキのベースを作り、その後ゲスト一人ひとりがフルーツや飴、クリームなどをトッピングしていきます。

フロー	内容
1	新郎新婦がケーキベース作成
2	ゲストがトッピング
3	記念撮影

参加者全員が一緒に作ることで、一体感を感じられ、会場全体が一つになる瞬間を作り出すことが可能です。また、ゲストからのメッセージを一緒に飾ることで、よりパーソナルな演出にすることもできます。

(2)サンドセレモニー

サンドセレモニーは、新郎新婦がそれぞれ異なる色の砂を混ぜ合わせる演出で、二人の絆や愛情、そして結婚生活における協力を象徴します。演出の流れは以下の通りです。

新郎新婦がそれぞれの色の砂を持つ
一緒にガラス瓶の中に入れる
砂が混ざり合い、色が重なり合う様子を観覧

特に、ゲストにも参加してもらう場合、各テーブルに小さな砂入れを配り、一緒に砂を混ぜてもらうという方法があります。これにより、ゲスト全員で新郎新婦の幸せを願い、祝福することができ、一体感や絆を感じることが可能となります。

(3)キャンドルリレー

キャンドルリレーとは、ゲスト全員が参加して行う披露宴の演出の一つです。この演出は、新郎新婦が一本のキャンドルに火を灯し、その火を順番にゲスト全員でリレーするというものです。

まず、新郎新婦が一本のキャンドルに火を灯します。その後、司会者の合図とともに最前列のゲストから順にキャンドルの火を次の人へと渡していきます。リレーは全員が参加し、最終的には新郎新婦が再び火を受け取ります。

この演出の魅力は、参加者全員が一体となり感動を共有する点にあります。また、キャンドルの薫りや揺らめく炎がロマンティックな雰囲気を演出し、披露宴を一層盛り上げます。

ただし、火を使う演出なので安全に配慮することが必要です。キャンドルを持つ際の安全対策や、万が一の事故に備えて消火器を用意するなど、細部まで計画を立てることが重要です。

(4)スタンプラリー

スタンプラリーは、全ゲストが参加できる楽しい披露宴の演出です。会場内にいくつかのスタンプポイントを設置し、ゲストには専用のカードを配布します。各ポイントに配置されたスタンプは、新郎新婦と共通の趣味や出会ったエピソード等、お二人らしさを表現できる内容であれば、一層盛り上がるでしょう。

スタンプラリーは、披露宴内で行うだけではなく、ウェルカムボードとしても利用可能です。来賓が会場に到着すると、まずスタンプラリーが開始され、全スタンプを集めたゲストには披露宴で発表し、小さなプレゼントを渡すといった工夫も可能です。

また、スタンプラリーの進行は司会者が行うことで、スムーズに進められます。ユーモラスな司会者のコメントはゲストの笑顔を引き出し、会場全体を温かい雰囲気にします。スタンプラリーは、参加型の演出でありながら、ゲスト全員が楽しめるアクティビティです。

(5)ビンゴゲーム

ビンゴゲームは、大人数でも楽しめて、会場全体を盛り上げる効果的な演出です。披露宴の途中に行うと、タイミングによっては、食事を楽しみつつ参加できるため、ゲストの満足度も高まります。

ビンゴカードは、事前に新郎新婦が自己紹介やエピソードを盛り込み、ゲスト一人一人に配布します。ビンゴの数字が出たらゲスト自身でその数字を塗るか、代わりにスタッフが塗るなど、進行方法も様々です。

当選者にはプチギフトを用意し、引き続き2等、3等の当選者を選ぶことで、運が良かったゲストだけでなく、他のゲストも次に期待しつつ楽しめます。

ただし、ビンゴゲームを行う際は、スケジュールをしっかりと組み、時間管理に注意することが重要です。

4.ゲスト参加型のゲーム・クイズ演出

(1)エピソードビンゴゲーム

エピソードビンゴゲームは、新郎新婦のエピソードをビンゴカードに取り入れた参加型のゲームです。まず、新郎新婦が事前に選んだエピソードがビンゴカードに印刷され、披露宴の途中でゲスト全員に配られます。

以下のような形式になるでしょう。


B	I	N	G	O
新郎の趣味	新婦の出身地	初デートの場所	新郎の好きな食べ物	新婦の得意料理
お互いの初めての旅行先	新婦の趣味	新郎新婦の共通の友人	新婦の好きな映画	新郎の出身地

司会者が次々とエピソードを読み上げ、ゲストはそれをビンゴカード上で探し、見つけたら丸をつけていきます。ビンゴが揃った人は手を挙げ、その人には素敵なプレゼントが渡されます。このエピソードビンゴゲームを通じて、ゲストは新郎新婦のことをより深く知ることができ、一緒に楽しむことができるのです。

(2)お絵描きゲーム

お絵描きゲームは、ゲスト全員が楽しめる結婚式の参加型演出としておすすめです。新郎新婦のエピソードを元にしたクイズ形式で進行します。

まず、新郎新婦が予め絵を描きます。この絵には2人の思い出やエピソードが隠されています。その絵を見て、ゲストは何を描いたのかを当てるゲームです。

以下の表に進行例を示します。

進行ステップ	内容
1	新郎新婦が絵を描く
2	司会者が絵をゲストに見せる
3	ゲストが内容を予想し解答
4	正解発表・エピソード説明

この演出は、新郎新婦のエピソードを共有することで、より一層ゲストが2人の絆を感じることができます。また、アートのセンスも問われるので盛り上がりは必至です。ただし、絵を描く時間を考慮して進行時間を調整することも重要です。

(3)この赤ちゃんは誰？クイズ

「この赤ちゃんは誰？クイズ」は、新郎新婦の幼少期の写真をゲストに見せ、それが誰の写真か当てるというゲームです。

下記のような流れで進行します。

準備新郎新婦の親や友人から幼少期の写真を事前に集めます。選んだ写真はスライドショー形式や印刷した紙にして配布するなどして公開します。
ゲーム開始ゲストに写真を見せ、「この赤ちゃんは新郎か新婦か？」を問う形でクイズを出題します。1枚毎に回答を募り、正解者には小さなプレゼントを渡すなどしても良いでしょう。
終了全ての写真が出題されたらゲーム終了です。この時点で最も多く正解したゲストには特別なプレゼントを用意すると盛り上がります。

この演出は、新郎新婦の思い出を共有しつつ、ゲスト全員が楽しめるクイズ形式の参加型演出です。

5.少人数婚ならではのゲスト参加型演出

(1)全員から一言スピーチ

「全員から一言スピーチ」は、特に少人数婚式や家族や親しい友人が中心となる結婚式におすすめの参加型演出です。

まずは、新郎新婦からゲストへ一言づつメッセージを伝えます。この際、お二人からのメッセージは心を込めて事前に準備しておくと良いでしょう。

次に、ゲスト全員から新郎新婦への一言を順に伝えていきます。この時間は、ゲスト自身が新郎新婦への祝福の言葉を直接伝えることができ、結婚式の雰囲気を一層高めてくれます。

ただし、全員にスピーチを求めると緊張するゲストもいるでしょうから、必ずしも原稿を用意する必要はありません。心からの祝福の言葉を伝えることが大切です。

この演出を取り入れることで、新郎新婦とゲストとの絆が深まり、思い出深い結婚式になることでしょう。

(2)司会進行を新郎新婦が担当

少人数婚ならではの魅力として、「(2)司会進行を新郎新婦が担当」があります。これは、新郎新婦自身が主役となって、挙式や披露宴の流れを進行させる演出です。

新郎新婦が直接ゲストに感謝の言葉を伝えたり、思い出話を共有することで、より一体感を生み出せます。また、新郎新婦自身が進行を担当することで、その場の雰囲気に合わせて臨機応変に対応できるのも魅力です。

ただし、あらかじめ進行の流れやタイミングは把握しておくことが大切です。万が一進行に困った時は、プロの司会者にサポートしてもらうのも一つです。

メリット	デメリット
ゲストとの一体感	進行の流れ把握の必要性
臨機応変な対応	プロの司会者への頼み方

以上のように、ゲスト参加型で新郎新婦が司会進行を担当する場合、事前の準備とプロのサポートがポイントとなります。

(3)新郎新婦も一緒に食事

少人数婚ならではの特徴として、新郎新婦もゲストと一緒に食事を楽しむという演出があります。

通常、新郎新婦は披露宴の進行のため、ゆっくりと食事を堪能する時間が少ないものですが、少人数婚ならではの演出として、ゲストと一緒に食事を楽しむ時間を設けると、より一体感を生み、結婚式全体がアットホームな雰囲気になります。

また、新郎新婦がゲストと同じ料理を食べることにより、「同じ時間を過ごす」、「同じものを味わう」という共有体験を通じて、一緒に過ごす時間がより価値あるものになるでしょう。

この演出は、新郎新婦とゲストが一緒に楽しむことを優先し、結婚式を一層思い出深いものにするための素晴らしい方法です。

(4)親族による余興

親族による余興は、結婚式における参加型の演出の一つで、特に少人数婚で人気があります。互いの家族が一緒になって何かを創り出すことで、新たな絆を深めることができます。

たとえば、親族が一緒になって歌を披露したり、ダンスを踊ったりすることが一般的です。また、新郎新婦の幼少期のエピソードを交えた劇を演じるのも楽しい方法のひとつです。

しかし、注意点としては、親族全員が舞台に立つことを快適に思えない人もいるため、事前に相談し、了解を得てから計画することが大切です。

親族による余興を通じて、ゲスト全員で楽しみ、絆を深める時間を過ごすことができます。

(5)手作りアルバム贈呈

「手作りアルバム贈呈」は、少人数婚ならではのゲスト参加型演出の一つです。

これは、新郎新婦が事前にゲストそれぞれとの思い出写真やエピソードを集め、一冊のアルバムにまとめて披露宴でプレゼントするというものです。アルバムは手作りで、ゲスト一人ひとりに感謝の気持ちを込めて作ることがポイントです。

また、アルバムの中身は思い出の写真だけでなく、新郎新婦からのメッセージや、そのゲストとの関係性を表すアイテムを加えることで、より深い感動を呼び起こします。

この演出は、新郎新婦の手間ひまがかかる分、ゲストへの思いやりや感謝の気持ちがより強く伝わる魅力的な方法となります。

6.ゲスト参加型の演出を取り入れる際の注意点

(1)ゲスト参加型の演出を入れすぎない

結婚式において、ゲスト参加型の演出を採用することは、一体感を生む効果的な方法です。しかし、その演出を入れすぎてしまうと、逆にゲストを疲れさせてしまう可能性もあります。

たとえば、ウェディングケーキのデコレーションやビンゴゲームなど、時間がかかるものを連続して行うとゲストの疲労が高まるでしょう。さらに、参加を求められること自体に抵抗感を持つゲストもいるかもしれません。

以下に、バランス良く演出を取り入れる一例を表で示します。

時間帯	演出
挙式中	リングリレー
披露宴序盤	ウェディングケーキのデコレーション
披露宴中盤	サンドセレモニー
披露宴終盤	ビンゴゲーム

演出はあくまでも結婚式を盛り上げる一部であり、ゲストが新郎新婦の幸せを共有することが最重要と考え、適度な範囲で取り入れましょう。

(2)羽目を外しすぎない

ゲスト参加型の演出は、結婚式を一層楽しく盛り上げますが、一方で羽目を外しすぎると逆にゲストを困惑させてしまう可能性があります。たとえば、高齢の方々が参加する場合、身体的な負担となるゲームは避けた方が良いでしょう。

また、強制的な参加を求める演出も避けましょう。人によっては、目立つことや大勢前で何かをすることが苦手な方もいるためです。

以下に注意すべき点を表にまとめてみました。

注意点	解説
年齢層を考慮する	高齢者が参加する場合は、運動を伴うゲーム等は避ける
強制的な参加を避ける	全員が楽しめる演出を考える。目立つことが苦手な人への配慮も重要
演出の進行時間	長時間にわたる演出は避ける。ゲストの退屈を招く可能性がある

ゲストが楽しく参加できる範囲での演出が、最高の結婚式を創り出します。