1.イントロダクション
はじめに
結婚式と言えば豪華な演出が思い浮かぶかもしれませんが、最近ではシンプルな結婚式を選ぶカップルが増えてきました。しかし、どの演出を省いて、どの演出を残すべきなのか迷う方も多いのではないでしょうか。本記事では、シンプルな結婚式を望むあなたに向けて、省くべき演出とその理由について詳しく解説し、どうすれば心地よく、そして思い出深い結婚式を挙げることができるのかについてご紹介します。どんな結婚式を挙げたいか考えているあなたに、ぜひ参考にしていただければと思います。
2.なぜシンプルな結婚式を望むのか
結婚式で本当に大切なこととは
結婚式の本質的な目的は2人の結婚を親族や友人に公に宣言し、祝福を受けることです。その上で、大切なのは下記の3つと言えるでしょう。
- 二人の愛を誓う場:結婚式は、2人が共に生活を送る決意を固め、お互いに愛情を誓う重要な場です。
- 家族や友人との絆:結婚式は、新たな家族関係を築くきっかけとなる一方で、既存の友人や家族との絆を再確認する機会でもあります。
- 二人らしさを表現する:自己表現の場でもある結婚式では、2人らしいスタイルやテーマで行うことで、出席者に素敵な思い出を残すことができます。
これらを大切にすることで、シンプルでも心に響く結婚式を実現することが可能です。
3.省くべき演出とその理由
ブーケトス・ブーケプルズ
ブーケトスやブーケプルズは、ウェディングの定番演出ではありますが、削除を考えてもよいものと言えます。
ブーケトスは未婚の女性ゲストに向けて花嫁がブーケを投げ、キャッチした女性が次に結婚するとされる伝統的な演出です。一方、ブーケプルズはリボンを引いてプライズを当てるゲームの一つです。
しかし、これらの演出は参加者を未婚・既婚で区別するため、特定のゲストを選び出すことになります。これが気まずさを生む場合もありますし、ゲスト全員が楽しめるわけではありません。
また、ブーケトスやブーケプルズを行うことで会場の雰囲気が一気にピークに達し、その後の演出が盛り下がってしまう可能性もあります。
これらの理由から、シンプルな結婚式を望む方はブーケトス・ブーケプルズを省くことを検討してみてください。
下品・悪ノリな演出
結婚式は、新郎新婦の晴れの舞台であり、家族や親しい友人が見守る大切な場所です。そんな大事な時に、場を荒らすような下品・悪ノリな演出は避けたほうが無難です。
例えば、新郎新婦やゲストの恥ずかしいエピソードを披露する「ドッキリ演出」や、飲み会のようなノリで進行する「飲み会スタイルの披露宴」などは、一部の参列者には笑いを提供するかもしれませんが、全体としては場の雰囲気を壊す恐れがあります。
また、ゲスト全員が楽しむことができるか確認することも大切です。年配の方や子供が参列している場合、アダルトなジョークや過度なアルコールの提供は適していないでしょう。
結婚式は二人の新しいスタートを祝う場。演出は、その場の空気を盛り上げるものであるべきです。下品・悪ノリな演出は適切な節度を保つことをお勧めします。
カラオケ・ダンス
「カラオケ・ダンス」の演出は、場の雰囲気を一層盛り上げるために選ばれることが多いです。しかし、シンプルな結婚式を望む場合、この演出は省いた方が良いでしょう。
一部のゲストにとっては、自分が主役になる瞬間として楽しめるかもしれません。しかし、多くのゲストはただ見守る側となり、場に緊張感が生まれてしまう可能性があります。
また、準備や練習に時間がかかるため、その分、他の重要な準備時間が削られるリスクもあります。新郎新婦自身が楽しむのであれば問題ありませんが、ゲスト全員が楽しむことを最優先に考えるべきです。
プロ | コン |
---|---|
場を盛り上げる可能性 | ゲスト間の緊張感を生む可能性 |
自己表現の場となる | 準備・練習に時間がかかる |
以上のような理由から、「カラオケ・ダンス」の演出はシンプルな結婚式では省くべきと考えます。
サプライズスピーチ
「サプライズスピーチ」は一見、エモーショナルな盛り上がりを演出できると思われがちですが、実はシンプルな結婚式には必要ない演出の一つです。
なぜかといいますと、サプライズは予期せぬ感動や驚きを生む反面、場の空気を一変させる可能性があります。新郎新婦だけでなく、ゲスト全員がそのサプライズに対してポジティブな反応を示せるとは限らないからです。
また、スピーチそのものも長くなりがちで、その間ゲストの退屈を誘う可能性もあります。結婚式はあくまで新郎新婦とゲストが楽しむ場所。シンプルな結婚式を望むなら、無理にサプライズスピーチを仕掛けるよりも、時間を効率的に使ってゲスト全員がリラックスできる雰囲気を作り出すことをおすすめします。
長すぎる演出
シンプルな結婚式を目指す場合、避けたいものとして「長すぎる演出」が挙げられます。長い演出はゲストの疲労を増し、本来の目的である二人の結婚を祝うということから逸れてしまう可能性があります。
例えば、以下のような演出が長すぎる演出と考えられます。
演出 | 詳細 |
---|---|
ムービー | 多くの結婚式では新郎新婦の生い立ちを紹介するムービーが流れますが、これが長すぎると退屈に感じるゲストもいます。 |
スピーチ | スピーチはもちろん大切ですが、時間を決めておかないと長引いてしまうことがあります。 |
これらを避け、シンプルでコンパクトなプログラムを組むことで、ゲストも新郎新婦も心から楽しめる結婚式になります。
4.シンプルな結婚式でも守りたい演出
親への感謝の場
シンプルな結婚式でも絶対に欠かせないのが、「親への感謝の場」です。無駄な演出を省きつつも、この場面だけはしっかりと設けることをおすすめします。
一生に一度しかない結婚式。そこには親への感謝が溢れています。親からの無償の愛や、育ててくれた感謝を伝える瞬間です。流れる涙は、言葉以上の感謝の表現となるでしょう。
方法は様々です。例えば一緒に写真を見るだけのシンプルなものから、親への手紙読み上げ、花束贈呈まで。「ありがとう」の気持ちを最も伝えやすい形を選びましょう。
シンプルな結婚式でも、この場面だけは残しておくことで、心に残る結婚式となることでしょう。
ゲストとの思い出共有
シンプルな結婚式でも絶対に欠かせないポイントが「ゲストとの思い出共有」です。無駄な演出を省きつつも、親しい人々との繋がりを大切にすることが重要です。例えば、以下のような方法が考えられます。
1.「エピソードコーナー」: ゲストから新郎新婦にまつわるエピソードを集めて紹介する。これにより、ゲスト同士の交流も生まれやすくなります。
2.「共有映像」: 共に過ごした時間の写真や映像をスライドショーで流す。思い出話しに花が咲き、会場が一体感で溢れます。
3.「メッセージカード」: ゲスト全員からのメッセージを読み上げる。これは皆の祝福の気持ちを形に残す素敵な演出です。
これらはどれもシンプルながら、ゲストとの絆を深め、結婚式をより特別なものにするための方法です。
自分たちらしい方法で伝える「誓いのキス」や「ケーキ演出」
シンプルな結婚式でも、「誓いのキス」や「ケーキ演出」は重要な場面です。これらは二人の絆を象徴するシーンであり、ゲストに新郎新婦の想いを伝えるチャンスでもあるからです。
「誓いのキス」は、二人がこれから始まる新しい生活への誓いを象徴します。自分たちらしい形で表現してみてはいかがでしょうか。例えば、二人が好きな古典的な映画の一幕を再現するなど、オリジナリティを加えると印象的になります。
一方、「ケーキ演出」は結婚式の華やかなハイライトです。しかし、大げさな演出は避け、シンプルでありながらも二人らしさを表現する工夫が求められます。例えば、二人が初めてデートしたカフェのケーキを再現するなど、個性的で思い出深い演出を考えてみてください。
これらの演出は、シンプルながらも心に残る結婚式を演出するための重要な要素です。
5.シンプルな結婚式を成功させるためのポイント
自分たちの価値観に合わせて取捨選択すること
結婚式は、自分たちの人生の新しいステージをゲストと共に祝う大切な場です。そのため、披露する演出も自分たちが心から望むものであるべきです。
例えば、伝統的な要素が好きなら挙式のスタイルにそれを取り入れる、趣味が合う友人が多いのであればその一部を披露する、など、自分たちの価値観を反映させることが重要です。
一方で、義務感から取り入れる演出は省くことも大切。無理に伝統を遵守したり、流行りに乗ってみたりするのではなく、自分たちらしさを最大限に生かすことがシンプルな結婚式成功のカギと言えます。
以下表を参照して、自分たちにとって本当に大切なものを見極めてください。
取捨選択の参考 | 例 |
---|---|
伝統的要素 | 神前式、教会式、人前式から選択 |
友人との共有 | 趣味や共通の出来事を取り入れる |
無理に取り入れない | 「流行りだから」という理由だけでの演出 |
結婚式は、自分たちらしい価値観を大切にしましょう。
ゲストが楽しめる、リラックスした雰囲気作り
シンプルな結婚式において、ゲストが楽しめるリラックスした雰囲気作りはポイントとなります。
まず、無理に演出を詰め込むのではなく、余裕を持ったタイムスケジュールを作ることが重要です。例えば、以下のようなスケジュールを考えてみてください。
【例】
- 式の開始~挙式:20分
- 挨拶と乾杯:10分
- 料理の提供とゲストとの会話:40分
- 簡単なケーキカットと感謝の言葉:15分
- フリータイムと退場:30分
次に、ゲスト同士が自然と会話ができるようなレイアウトを心掛けましょう。テーブルセッティングは円卓でゲスト同士の距離を縮める、または長方形のテーブルで家族や親しい友人同士で楽しめるようにすると良いですね。
最後に、アットホームな雰囲気作りをするため、新郎新婦自身が積極的にゲストとコミュニケーションを取ることも重要です。全体の流れを自分たちの手でコントロールし、シンプルだけど心に残る結婚式を演出しましょう。
6.まとめ
シンプルな結婚式を挙げるメリットと注意点
シンプルな結婚式の最大のメリットは、必要な要素にだけ集中できる点です。花嫁と花婿の間柄、ゲストとの交流、そして二人の新たなスタートを祝うという、結婚式の本質的な部分に力を注げます。
また、コスト面でも大きなメリットがあります。不必要な演出を省くことで、節約された予算をハネムーンや新生活のスタートに回すことが可能です。
しかし、一方で注意が必要なのは、全てを省きすぎてしまい、ゲストが物足りなさを感じてしまうことです。シンプルな結婚式でもゲストが楽しめるような工夫を忘れてはいけません。肝心なのは、二人らしさを出しつつ、ゲストが参加してよかったと思える結婚式を創り上げることです。